講師プロフィール

講師プロフィール

こんにちは

Carving plus カービングプラスを主宰しています、記志江(キシエ) です 。

講師

生まれも育ちも神奈川県横浜市、東急東横線大倉山駅の近く。
初めての大倉山からの引越しがタイの首都、バンコク でした。

2005年、夫の転勤がきまった時、子供が小学校4年生と5年生。

海外に住むという貴重な経験ができるのはタイミングとしてもちょうどいいと思い、バンコクに住むことを決めました。

タイ駐在妻時代に感じたこと

駐在妻は、ビザの関係で、働くことができません。

多くの方は、まずタイ語を学びます。私ももちろん学びました。

まさにタイは、タイ語のマイペンライ「気にしない!」の世界。
予定は予定、予定の延期は普通のことで、なくなることもある。

単一民族の日本から旅行以外で海外に出かけたことのない私、タイに住んで初めて知ったのは、日本の常識は日本のなかでの常識であるということ。

そして、自己責任という感覚。
たくさんの人種、たくさんの言語を耳にする毎日、バンコクはまさしく人種のるつぼでした。
毎日が新鮮で新しいことを経験しながら、子育て中心の生活をしていました。

いろいろ感じること、すべてをあわせてタイはとても魅力のある国でした。

暖かい気候。おいしい食べ物、人の好さ。
そして初めてであったカービングというタイの伝統工芸。

野菜のカービング

カービングとの出会い

タイで生活を始めて、タイ語学校の基礎が終わると、時間を持て余します。
同じアパートの奥様の話で、徒歩圏内に教室があり、
道具がナイフ1本だけでできる『カービング』というものがあるらしい、と聞きました。

日本に本帰国したときに荷物を増やしたくない。
道具がナイフ1本だけ、ということに魅力を感じます。

習いにいってはじめて『カービング』がなんだかわかりました。

そういえば、タイ料理を食べに行くとお料理にニンジンのお花が飾ってあったっけ?
こんな風に作るんだと、手間のかけ方にビックリします。

一番初めに習ったのが『ニンジンの稲穂』

とにかく大変な作業で、指はつりそうになるし、
出来上がった作品は捨てたくなるほど下手でした。

握りしめながら彫るので、くたくたのへにょへにょの『ニンジンの稲穂』です。

大変な習い事を始めてしまったな、と思いながら、
コース別になっていたので、はじめの10作品のコースが終わったら辞めよう、次のコースが終わったら辞めようと、思っていました。
そのうちに、基礎は全部やろう、その次のコースも終わらせよう、と気持ちが変化していきました。

あまり熱くならない私は、
カービング大好き、ではなく、淡々とこなしていく、という感じでした。
気づけば、通っていたお教室のカービング関係の講座はすべて受講しました。

 ソープカービングアレンジを習う

200時間のカリキュラムを終え、カルチャースクールの代表が教える、『ソープカービングアレンジ』のクラスを開講するということで参加します。

駐在当時の作品

彫ったお花を石鹸から切り離し、アレンジメントするクラスです。

お花のアレンジメントの要素もあり、課題に合わせて自分の作る作品を考えます。

このレッスンの指導者である代表はカービングをやりませんので、
お花の彫り方は今まで習ったものを応用させ、どうやったら作りたいお花に見せる事ができるかを、自分で考えます。

日本の季節のアレンジを作りたくても、
タイには「つばき」や「ビオラ」など咲きませんから、
タイ人の先生もお花の彫り方はわかりません。

一番初めに代表から習った、「薔薇の花首の作り方」はとにかく感激しました。
彫ったお花が本物のようになるのです。

そのあとの作品作りは、スマホの普及していない時代でしたから、
自宅のパソコンでいろいろなお花やお花のアレンジ作品を検索して作り上げていきます。

一緒に参加した方達の作品を見る事で、アレンジの楽しさや、お花を考え想像して作るというスキルがだんだん身に付きます。

今まで習ったフルーツカービングや野菜のカービング、ソープカービングと違った楽しさで、
完成したときの満足感はとても高いものでした。

フルーツや野菜は亜熱帯のタイでは長時間置いておくとあっという間に傷みます。

ソープカービングアレンジは傷まないし、自分のペースで自宅で作ることができます。

同じお花をいくつも彫る事で上達するし、多少彫り方を失敗しても作品の目立たないところで使うなど【失敗】にならないのが嬉しいんです。

タイに住んでいた4年半の後半、一番長く時間を費やしたことはソープカービングアレンジでした。

 本帰国後からお教室立ち上げ

子供の受験に合わせて、母と子は先に日本に本帰国します。

カービングはタイにいたときにタイ人講師のアシスタントをしていました。
帰国したあと、カービング教室をはじめてもいいように少しだけ準備をしていました。

日本への引っ越しが終わると、することは何もありません。
近くのカルチャースクールにカービングの教室をやらせていただきたいと問い合わせると、すぐに開講してくださいと言われ、お教室を始めました。

日本でカービングを広めてくださっていた諸先輩方のおかげで
私がカービング教室を開講したいと言ったとき、カルチャースクール側が理解してくださった訳で
先輩方にはいつも感謝しています。

しかし、日本でお教室に通っていたわけではないので、
すべてが手探りの状態でした。

日本人の習い事は、タイに駐在している時間のある奥様とは違うこと。

駐在妻たちは、仕事ができません。

広いおうちでもメイドさんがピカピカにしてくれます。
ほとんどの駐在の家庭ではメイドさんを雇います。
メイドさんの雇い方はそれぞれ違いますが、
日本人を相手にするメイドさんはタイ料理以外に日本食も上手に作ってくれます。
洗濯やアイロンがけもしてもらえます。
夫のパンツまでアイロンがかかって綺麗にたたまれています。

駐在妻は家事に当てる時間はそれほど必要ありません。

 

習い事はたいてい週に1回。
もっと習いたいと思えば、何回でも、何種類でも通うことができました。
そういえば、私が住んでいたアパートは
テニスコートもプールもスカッシュもビリヤードもジムもありました。
タイ人のテニスのコーチやプールのコーチは呼べばアパートまで来てくれます。

特別なことではなく、それが当たり前になるのです。

お教室に関しては、
タイにいたときは先生がナイフも石鹸も用意してくれました。
フルーツやお野菜も
タイのカルチャースクール側が用意してくれました。

日本でお教室をはじめると、
材料の調達の仕方、その選んだ石鹸が彫れるのか、果物や野菜の流通事情はどうなのか。

日本語は通じても、カービングをしている人が当時は回りに何人もいなかったので、すべて手探りです。

調べて、聞いて、買ってみて、わかったことがたくさんあります。

ひとつひとつの経験からお教室を作り上げ、たくさんの方にお世話になっています。

カービング用石鹸

日本人の女性のためのコース

人にカービングを教えるようになり、カルチャースクールで月1回といわれてびっくりします。

日本に帰ってきて思い出したのは、日本に住む奥様は忙しいということ。そして、日本に住む女性は忙しいということ。
ごはんの支度、ご主人や子供の面倒、家事全般、そしてお仕事、、、その合間に趣味を楽しむのです。

1カ月に1回の習い事は翌月にいらしたときには前回やったことをすっかり忘れています。
カービングは微妙なナイフの角度を覚えていく習い事なので、ちょっと違う角度や深さで違うものになります。

そこで考えたのが短期集中型のレッスンです。

【薔薇速習コース】は忙しい日本人の女性のためのコ―ス。

そして

完璧につくらなくてもいい、ゆるいカービングでも満足度の高い【立体カービングフラワー®】

お花をつくるのに正解はないし、実際に咲いているお花たちは一つ一つ違うのです。
このコースは、タイで習ったソープカービングアレンジを、日本の資材で日本のお花を作れるように発展させたコースです。

 

この2つのコースは、タイで学んで教室を長く運営してできた、記志江のオリジナルレッスンなのです。

 

 好きなことで無になる時間

好きなことで時間を忘れる、ことはだれもが経験していると思います。
人生100年の時代の老化防止には一番大事なことです。

タイに駐在を決めたときにはまさか教室を運営することになるとは夢にも思っていませんでした。
出会ったことを大切に、好きなことを大切にしていく。

お教室をはじめてたくさんの人がかよってくださって、
ご意見を伺い、新しいコースをつくってきました。

気がつけば体験レッスンは400名を超え、
のべ8,000人の方にレッスンをしてきました。

カービングを通じて手を動かし、満足感を得てもらう。

そのサポートが私の仕事だと思っています。

今の日本にはとても大切な場所。

気分を切り替えて、日常の慌ただしさや仕事の嫌なことを忘れて石鹸と向き合い集中すること。集中して無になる時間を作ること。そして、同じ趣味を持つ方との交流の場。

お教室で、オンライン上で
みなさまが
今までお付き合いのなかった方と繋がり、

笑い、彫り、作り、数をこなすことで
上達を感じ、前向きになる。

カービングの上達はもちろん、
プラスαを感じていただけるとうれしいです。

カービングプラスという名前

カービングプラスは

普段の食卓にベジタブルカービングをプラスする、
記念日にフルーツカービングをプラスする、
プレゼントにソープカービングをプラスする、
ソープカービングの技術に立体カービングフラワーをプラスする、、、

という気持ちでつけた名前です。

いつもの生活に前向きな気持ちをプラスすることのできる、
カービングを目指していきたいと思っています。

カービング作品をコツコツと作り上げる事、前回できなかったことができるようになることで、ご自分に自信を持つ事ができます。

最後に一言

主婦歴が長く、子育て中心の生活をしてきました。
ビジネスに関しては全くの素人です。

パソコンだって私が会社員としてお勤めしていた時はありませんでした。
それでも自分で動いて、やってみて、ホームページをつくったり、チラシをつくったり、お教室のカリキュラムをパワーポイントを使って作ったりできるようになります。

一つ一つゆっくりですがお教室を作りあげてきました。

時代の流れははやくて、年齢的についていくのも大変ですが、新しいことだってやらなければお教室を認知してもらえません。オンライン講座もその一つです。

新しい事に挑戦することは人生にとってマイナスなことは一つもないです。
人と同じでなくていいんです。

出来なかったナイフの使い方が少しのアドバイスでできるようにかわる。
そしてそれを本当に喜んでいただく。
こんな最高の時間を一緒に過ごせることは幸せです。

これからも末永く、お付き合いくださると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

講師経歴・取材履歴

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